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9/22(水)動物病院日誌
毎日ロッキーの祭壇(祭壇はないけど、棚の上に骨袋や首輪を置いてる)に線香とお水、ドッグフードとおやつを供えてます。




いつも、4時15分くらいに着くように病院に行く。昨日もいつものように出勤。
ちょうど手術が終わったばかりらしく、先生と奥さんが手術着姿で手術室にいました。先生と奥さんがケージに麻酔が覚め始めたゴールデンを運ぶ。

「かなり床汚れちゃったんで、よろしく」と奥さんに頼まれ、手術室に入ると・・。








血の海。





まるで殺人現場のような(いや、見たことないけど



そして手術台の補助テーブルの上には巨大なウインナーのような、ハムのような子宮(らしい

子宮摘出手術。ゴールデンくらいの大きなコになると、摘出したものもでかい!先生がソレをスーパーの袋にいれ、重さを測る。  
 2キロ!


すごいな・・といろいろ関心しつつ、mogeは床に広がったおびただしい血を雑巾で拭き始める。5時までに終わって待合室〜治療室、手術室と掃除機かけれるかな・・と思いながら一所懸命拭きましたが間に合いませんでしたw

5時前にはすでに診察待ちの飼い主さんが来ており、先生は診療着に着替えて休む間もなく診察・・・と思いきゃ、
血痕を踏んでしまったのか、雪駄(現代でいうサンダルw)の裏を洗う。そして雑巾を取りに靴下のまま診察室を歩くと、靴下にも血をつけていたのか、床に薄く血痕がw
ちゃかちゃかとmogeがそれらを拭き、先生は靴下を替えに二階の自宅へw

そんなちょっぴりハップンなことがあってから診察開始。mogeはなかなか手術室の後片付けが終わらず(床に残った血痕が結構固まってて変なレバー状になってて何度も雑巾を洗ったり、手術器具を洗ったり)。
一通り後片付けが終わってから診察室を見ると、2,3組待ってる。カルテを用意し、新規の方には診察券作りとなんやかんやと忙しかった←久しぶりw
内服薬もmogeが作れるようになり、パソコンで薬の値段調べながらでも会計も一人でできるように。
昨日は診療時間終わるいっぱいまで、けっこう忙しかったです←非常に久しぶりw

以上、昨日の日誌。





先日、病院に置いてあるペット用通信販売雑誌の新刊がきており、ひととおり自分の仕事がおわってからゆっくり読んでました。一応勤務時間なので、通信販売ページではなく、病気うんぬんのコラムを読んでました(別にグッズページを見てても怒られないけどw)
で、気になったのが「愛犬の血液型を知っておこう」みたいなコラム。
試薬みたいなのがあって、簡単に調べる事ができるらしい。で、いざとなった時に病院で血液型を言えば輸血に有利とかなんとか。


でも、輸血パックってみたことない・・・。
先生に「輸血ってするんですか」ときけば、「めったにない」とのこと。大きな血管を傷つけない限り、使わないらしい。生理食塩水やブドウ糖などの点滴パックでほとんどまかなえているらしい。
血液パックは冷凍できないし、また保存期間もそんなに長くないので置いてないらしいです。



9/8(水)葬儀
昨日の台風が嘘のように晴れ渡り、少し暑いくらい。

moge一人で葬儀に参加する予定が、おっさんが早く帰れるということで、二人で参加。

1日日が経っているので、少し早く来て欲しいと葬儀屋さんから電話があり、30分ほど早める。

焼香し、火葬車へ運ぶ。ここはテナントなので、近くのお寺の駐車場まで移動。
火を入れられ、ほんとに、もうお別れなんだと思うと、涙が止まらなかった。


実は寝てただけなんじゃなかろうか。うっかり亡くなってしまったと勘違いしていないだろうか。
頭が混乱した。

でも、やっぱり現実は・・・。



ロッキーは生後2ヶ月くらいでmogeの実家にやってきた。それまでどんなところで生まれ育ったかは知らない。でも、それ以降は、ロッキーがどこにいたか、どんな景色をみていたかはずっとずっと知ってる。

でも、今ロッキーはどこにいるのだろう。
mogeの知らない、遠いのか近いのかもわからないところ。








1時間と少しして、火葬終了。もとのテナントに戻る。

お骨を見ても、もう涙は出なかった。あまりにも姿が変わり果てて、脳が麻痺したのかもしれない。
一番大きい骨壷にお骨を入れていく。できるだけたくさん持って帰りたいから。
内蔵や腰の部分の骨の色が悪かったけれど、それ以外の部分の真っ白なこと!最期まで散歩に行きたがったロッキーの足はすごく綺麗で、丈夫だった。



骨壷を骨袋に入れてもらい、儀式は終了。





家に着き、寝室に祭る。




12歳と4ヶ月。
その最後の3ヶ月弱をmogeが見てあげれたこと、亡くなる数時間前までだいすきな川原の散歩ができたこと。
苦しむことなく、眠った状態で息を引き取ったこと。

ロッキーは多分、幸せだったんじゃないかと思う。
mogeも、最後まで世話することができて、よかったと思う。




おやすみ、ロッキー。

9/7台風
昨夜、ロッキーを安置している部屋に家族全員で寝ました。ホントはmogeひとりがロッキーと寝る予定だったけど、「ワシも下(ロッキーのいる部屋)で寝ようかな〜」とおっさんが。ロッキーを安置している部屋は文字通りの物置部屋。所狭しと物が散乱しているので、さくらが悪さしないようにケージも設置。室温16度という寒さなので長袖パジャマ、冬用毛布で寝ました。


床が固くて何度も目を覚まし、横を見ればロッキーが横たわっている。まるで普通に眠っているように。

・・・夢じゃないんだな・・。

動かない前足にそっと触れて眠りました。


朝、仕事に行くおっさんを見送ってから、花を買い足しに行く。昨日は普通に花を買ってしまったが、今日は店員さんに見繕ってもらって綺麗な花束にしてもらう。ドライアイスを買い足しす。

感触を忘れないように、なんどもロッキーの体をなでる。
ずっと黙っていたかと思えば、涙が溢れ、嗚咽をもらしては、泣き止んでまた黙ってしまう。そんなことの繰り返し。



ロッキーに話し掛けた。
初めて実家にやってきた日、一緒の布団に寝たこと。
幼少のころ、自分でしたうんちにワンワン!と吼えていたこと。
紀ノ川の散歩でずいぶん歩いたこと。リードを離すと好きなところへ駆けていってもmogeの近くに必ずいたこと。
ウサギやハトを捕まえて食べているのをみてショックだったこと。
ケージのあるガレージで、いつもタイヤを枕にして寝ていたこと。
よく脱走して近所に迷惑かけたこと。
飼い方が悪いからよく面倒なことになったけれど、
それでも大好きだったこと。
これまでも、これからも、ずっと・・・・。



本当は今日火葬だったけど、台風が近づき、雨がすごくて火葬ができないらしい。今日は葬儀屋さんにロッキーを預け、棺おけにロッキーをいれ、たくさんのおやつと花束で飾ってやる。

あした晴れれば、火葬、お骨あげ。



9/6ロッキー永眠
腎不全と診断、点滴生活をはじめてから毎朝紀ノ川の川原に散歩に行く。おっさんの車の後ろのドアを開けると、一所懸命前足を上げて乗り込もうとした。後足にはもう力が入らず、いつも下腹部を抱っこして車に乗り込ませていました。決して走らなくなったけど、ヨボヨボでも川の中に入っていったりと無表情な中にもどこか楽しそうな、穏やかな顔をしていました。
土曜、日曜は気分がよさそうで、少し元気がありました。

土曜日、散歩の帰りにmogeの実家へ立ち寄りました。義姉、ふだんめったに会いに来ない父や、近所のおばさんがなつかしそうにロッキーを見てくれました。
「昔よう脱走したなぁ」とか、ロッキーの若い頃の話をし、紀ノ川までよく連れて行った軽トラの荷台に乗せると、やはり覚えているのか、今度はなかなか降りようとせず。

日曜日、散歩に行った後、ロッキーを留守番させて、ペットの葬儀屋さんとやらに話を聞きに出かけました。おやつを一緒に供えてもいいのかとか、「その日」の段取りとかを聞きました。











亡くなる4時間前。最期の日もロッキーの好きな川原の散歩ができた。




そして今日、早朝いつものように紀ノ川へ出かける。今日は少ししんどいのか、リードをつけても動かず。脇の下に手を入れて軽く促すと立ち上がり、おぼつかない足取りで車内へ。
川原につくと、一昨日、昨日に比べて元気がなく、足取りもいつも以上にふらふらしていました。帰りに車に乗せようとすると、少し渋っていましたが、車内ですぐにふせていました。

帰ってから点滴をし、おっさんの出勤を見送り、車内に敷いて汚れたシーツを洗濯、シャッターの上に掛けて干す。掃除、風呂掃除んの後mogeは朝食。
衣類の洗濯をはじめながら夕食の献立を考え、夕食の準備に取り掛かかろうとすると、ロッキーの食器がガランと音がしたので見に行く。高さ調整のためのブロックの上に置かれていた食器が床の上に落ちていました。ロッキーが動いて鎖で引っ掛けたのです。それを片付け、暑いから扇風機を置いてあげようと思い、設置。その時に床が便で汚れていたので掃除。その時にロッキーの頭をポンポンを触ってmogeは家の中へ。それが生きている時にさわった最期でした。

夕食の準備を終え、10時頃もう一回ロッキーの様子を見に行く。玄関からでてロッキーの方を見ると様子がおかしい。いつもの定位置で伏せ寝の格好のまま、頭が横向きになり、息を引き取っていました。さっき見てから1時間もしないうちに。
まだあたたかく、足も曲がる。おっさんに電話し、レジャーシートの上にシーツを広げ、ロッキーを乗せて玄関までひきづる。20キロ強の体を抱っこして段差をあがり物置と化している室内へ。冷房をかけ、ペットの葬儀屋さんのサイトで紹介していたお店にドライアイスを買いにいく。7つのうち3こをロッキーの体の周りに置き、しばらく傍で泣きました。泣き疲れるとどうにか冷静になって、気だるいながらも花屋さんへ。おやつも事前に用意してあったけど、さらに追加。
ブラシで体の片側だけでもブラッシングしてあげ、水のいらないシャンプーで拭いてあげる。柔らかかった足はどんどん硬直し、体もどんどん冷たくなっていました。

夕方母が来ました。「ロッキー・・・かわいそうに・・」と撫でてくれ、また明日も見にきてくれるそうです。


現在夜7時前。息をひきとってから9時間になろうとしています。


ロッキーは苦しむことなく逝ったと思います。伏せ寝のまま、そのまま息絶えました。



明日、葬儀です。


9/1 ロッキーのためにできること
先週から食欲があまりなく、うんちもでなくなってきたロッキー。散歩のときにうんちをしようと力むんだけど、でない。足腰も弱くなっていてふらつく。それでもササミジャーキーならなんとか食べていましたが、週末あたりには何も食べようとしない。病院で下剤をもらってくるも、全く効き目なし。

そして8/30、台風が近づき風雨がひどくなってきて、18時に終わらせてもらえたのを機にロッキーを診てもらう。浣腸したり、先っちょがスプーンみたいになってるものを肛門から直接うんちを取ろうとするもでない。ちょっと固いけどそんなに溜まってるほどでもないらしい。おなかがグルグルになる薬剤を肛門に入れてみると徐々に下痢が診察室の床を汚す。
「血液検査してみようか」と先生がいってくれて検査をしているとおっさんが病院に到着。7時過ぎだったけど台風がすごくてはやくに終わらせてきたらしい。

検査の結果、「腎不全」とのこと。

ああ・・・とmogeは思いました。以前来ていたゴールデン、腎不全で点滴打ってたなぁ。そのこも高齢で、治る見込みないっていわれてたなぁ・・・。

食欲がないので点滴をしてもらう。してもらいながら、「家で点滴する?」といわれびっくり!

点滴を家で!?針、動物の体に刺すの怖い・・・!!

その日はmoge以外に患者さんは来ず。18時半から診療時間すぎて20時半までロッキーの貸切でした。

翌日の夕方のパートで、mogeは意を決して自宅で点滴をやってみることを先生に言う。とはいえ、やっぱり針刺すの怖い・・・。
雑巾に針を刺すイメージ特訓していると、先生が自分とこの犬で練習するように言ってくれた!
ピレネーとゴールデンの間のコの背中をこう掴んで、針をこう持って指す・・・。

えい!!

・・・できたよ。嗚呼、最初の一発ができるとあとは一人でもできそう。
皮下点滴は、糖尿病の犬猫の飼い主さんが自宅でも療養するから簡単らしい。皮下なら多少空気が入っても大丈夫らしい。

パートから帰ってきてからさっそくロッキーに点滴する。
ちくしょう!20分ほどで1パック点滴おわるっていってたのに1時間半かかってるのはなんでや!?



そして翌日の今日、おっさんが会社行く前にみんなで紀ノ川へ散歩に行く。紀ノ川は大きな川原で、昔ロッキーとよく散歩していた。リード離してやる(ダメ)と思いっきり走って喜んでいたものだ。

先日購入した8mまで伸縮できるフレキシリードで散歩する。

足腰が弱くなって、ちょっと前よりずいぶん元気がなくなったけど、もう走らなくなったけれど、ロッキーは気ままに歩いて川原の中にザブザブ入っていったりしました。
今日で、ロッキーを今の家に引き取ってから紀ノ川にくるのは3回目。
あと何回あるだろうか・・。
たくさんデジカメにロッキーの姿を撮る。
できるだけ毎日紀ノ川へ来ようと思う。
ロッキーが最後に楽しい思い出を持って逝けるように。
moge達がロッキーのために精一杯やるだけのことはした、と心から思えるように。




今までに、一緒に暮らしていたリスが死んだ。でもみんな、その死は突然であり、死んでしまってからの悲しみは大きかったけれど、「天国で元気でね」と祈ればあとは時間が悲しみを癒してくれました。

でも、ロッキーは・・・。あと少ししか生きられないと解っているこに、自分が何をしてあげれるか、ロッキーが一番喜んでくれることは何か、自分に悩める時間があることが幸せなのか不幸なのか。
このことが全くの他人事だったら「自分が後悔しないように考えられる時間があるのは幸せだ」と心底思うに違いない。「『死んでいまうのが怖いからという理由で動物を飼わない』なんていわないで」と言うに違いない。
でも、実際mogeが中学のころにやってきたロッキーがもうすぐいなくなってしまうという現実がとても恐ろしい。「何をしてあげれるか」と考えるのが恐ろしい。でも、考えなきゃ、と頑張る。祖父や祖母よりはるかに身近な死に立ち向かわないといけない。
がんばるよ。

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